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ピカソへの距離。

2008 10 12
ピカソ展が始まっている。

ちょっと…今、あまり欲しくない対象なので、昨日の番組は録画した。
柴俊夫・真野響子夫妻がピカソの足跡を辿るという番組である。

しかし、今朝になり突然見たい衝動に駆られ、恐る恐る見た。

恐る恐るでも見たくなるから不思議だ。

自分にとってピカソはそんな対象なんだな…と、ここのところ強く思う。
まだ足を踏み入れたくない領域というか、そっちからも来ないでほしいと鍵をかけている対象。でも、それでも、否が応でも目に入る存在だから、鍵穴から恐る恐る覗いてみる。ときおり覗いてみる。なんだか、もっさりと気になる中途半端な対象だ。

結局のところ私には…というより、
美術鑑賞が好きな人間には"無"にできない存在ということ。

なぜ自分自身で遠ざけておきたいのか、その理由は自分でもよくわからない。
思い当たる節もなくはないけれど。

musee-img.jpg
http://www.musee-picasso.fr/index.html


柴俊夫・真野響子夫妻の番組はそれほどピカソピカソしていなく、どちらかというと夫妻の愛情、いや友情あふれる旅番組のようになっていたので、ちょっとホッとした。
真野響子といえばNHKの日曜美術館。(あぁ、嫌だ、いくつだったかな、私…)
彼女がアシスタントを努めている頃はよく見ていた。あの頃からかな、もっとわかりやすく素直に絵画と向かい合おうと思ったのは。彼女のおかげでもある。

そーいえば、私はなにげに真野さんファンかもしれない。
「桜の園」という彼女の初舞台を見て、テレビで見るよりずっと存在感のある美しさを備えているなぁ、と思ったし、彼女の早口で知性あふれる、それでいて嫌みのない話し方は好きだ。キリリとした濃い眉とあの話し方は合っているよね。頭の回転の速い女性だ。女優さんというより教養番組、トーク番組などで見るとつい引き込まれてしまう。

さて、ピカソ。
柴俊夫・真野響子夫妻のおかげで、今朝以前のピカソに対する距離よりちょっと歩み寄っていることに気づいた。

マレのあの館は改装中なのか…。
随分疲れ果ててたどり着いたパリ・マレ地区のピカソ美術館で、目眩を覚えながら観賞したことを昨日のことのように思い出す。
あれらのいくつかとまた再会できるのか。
けれども改装前にもう一度訪ねておきたかったなぁ。こんな後悔を今頃感じるなんて。
遠ざけてしまった自身を悔やみながら、六本木を訪ねてみるのも悪くないかな。

そしてまた、遠ざけることになったら、それはそれで(笑)



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